主契約?特約?何それ?これさえおさえとけばOK!生命保険の内容早わかり講座!

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保険会社で働いていると、ついつい感覚がマヒしてしまうのですが、お客様と生命保険についてお話していると「あ、やっぱりこんな感覚だよね」と我にかえることがあります。

お客様とお話をする機会があるといつも「生命保険ってどんなイメージがありますか?」と聞いています。そこで出てくるワードは「分かりにくい・売り込まれる」といったネガティブなものが多いように感じます。

しかし、日本における生命保険の加入率ってすごく高いこと、知ってましたか?

生命保険に加入している人はどれくらい?

実は男性81.1%、女性は82.9%とどちらも加入率8割越えで、業界では保険大国なんて呼ばれています。(平成28年度時点)

https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/provision/8.html
生命保険文化センター ホームページより

そんなにたくさんの方が加入している生命保険の印象が、私が入社した10年以上前から「分かりにくい」というイメージが変わっていないことに対して「ちょっと怖い」と感じました。

生命保険はよく「家の次に高い買い物」だと言われています。ずっと払い続けると、累計1,000万近く支払う方も少なくありません。

そこで今回は、生命保険の早わかり講座の1つとして「主契約」と「特約」の話を解説していこうと思います。覚えてしまえば簡単な話です。これを知っておくことで、営業マンやFPのアドバイスなく自分の加入したい商品を見極めることができます。ぜひ読んでいってください。

前半は上記の通り主契約と特約についての解説をしつつ、商品のコスパを図る1つの指標になる「予定利率」の話をしていきます。
後半は実際に世に出ている商品を実例に、どんな商品なのかを一緒に確認していきましょう!

この記事はこんな方に向けて書きました。

* 生命保険の見分け方が分からないという方
* 生命保険にもっと詳しくなりたい方

生命保険会社に内勤として10年以上勤める私が、保険会社の立場・営業マンの立場・みなさん(客側)の立場の中間としてフラットに解説していきたいと思います。

「主契約は木の幹、特約は木の枝葉」

私が新卒時代、生命保険の形をこれでイメージしたところ、かなり理解が早くなりましたので、最初にお伝えしておきます!その上で、パンフレットや設計書、保険証券に記載されている商品名の正式名称を探し出すことが生命保険商品の理解の近道となります。その商品が保険種類の何なのか(=幹)を特定した上で内容を見ることです。その上で、何の特約(=枝葉)がついているかでその商品の特徴を掴むことができます。この幹と枝葉を切り分けて見ることで、生命保険の理解はぐっと早くなります。

箇条書きにまとめると以下の3ステップとなります。
①保険種類を理解する
②主契約と特約を理解する
③パンフレットや設計書、保険証券に記載されている商品の正式名称を把握する

①についてはすでに記事にまとめていますので、ぜひご確認ください

<参考記事>
生命保険は必要か?|本社のベテラン総合職の私がフラットに解説します

生命保険の基本①|主契約とは?

まずは木の「幹」である主契約から覚えていきましょう。主契約とは、保険種類を決める契約の基本部分のことです。死亡保険でいうと「定期保険・養老保険・終身保険」などにあたります。主契約は、何のジャンルの保険なのかを決めるものです。

これを理解しないまま生命保険の提案を聞いたり、パンフレットを見ていても、イマイチ全容が見えず、最悪、営業マンからメリットだけを説明されて「何となく良さそうな内容だな〜」なんてあやふやな理解で加入してしまう、ということもありますので注意していくださいね!

生命保険の基本②|特約とは?

次に木の「枝葉」である特約について覚えていきましょう。特約とは、主契約の保障内容を充実させるためのオプションのことです。

注意点として、特約のみでは契約できないということです。また、特約のみの解約はできる場合もありますが、主契約を解約すると特約も同時に解約となります。あくまで生命保険の主役は「主契約」ですが、生命保険商品の特徴が出るのは「特約」であることも覚えておいてください。その証拠に、主契約の数よりも圧倒的に特約の方が多いです。

主契約と特約をまとめると

主契約 特約
木でイメージすると 枝葉
内容 保険種類の基本部分 主契約を保障内容を充実させるためのオプション
特徴 主契約のみで契約可能 特約のみでは契約はできず、主契約があって初めて契約ができる
定期保険、養老保険、終身保険 定期保険特約、疾病入院特約、がん特約、入院特約、女性疾病入院特約、リビング・ニーズ特約、生存給付金付定期保険特約 など

生命保険商品は、主契約と特約を組み合わせで出来ています。現在40社以上ある生命保険が出している商品も主契約という観点で紐解くと実は「定期保険・養老保険・終身保険」の3種類しかないんですね。ここ、大事なので覚えておいてもらえるとすごく嬉しいです!

コスパの良い保険かどうかのバロメーター|予定利率とは?

さあ、今まで生命保険商品の基本である「主契約」と「特約」について解説してきました。これからはもう1つ覚えておいて欲しい「予定利率」について抑えていきましょう!これから予定利率という数字に関する話をしていきますが、この予定利率の感覚を養っておくことで、その保険商品のコスパが良いかどうかの判断材料となります。

予定利率とは、保険会社が商品の設計上、あらかじめ見込んでいる運用利回りのことで、予定利率が高ければ高いほど、それだけ割り引かれた掛け金(保険料)となり、お得だということです。

予定利率が高いとなぜ掛け金(保険料)が安くなるかというと、保険会社は、契約者から掛け金(保険料)を集めることで事業を行っていますが、集めたお金をもとに運用することで資産を増やしています。ですから、予定利率が高いということは、それだけ投資に対するリターンが良いとうことになります。

しかもこの予定利率は生命保険会社が倒産しない限り守られる「約束」となります。保険会社としてはかなりのプレッシャーですよね 笑。なので、保険会社は倒産しないような安全性の高い投資を行い、コツコツ資産を増やしていきます。

これが生命保険による投資性商品は「ローリスク」だと言われる所以です。

ちなみに、予定利率に影響する商品は、貯蓄性のある商品であり、掛け捨てタイプである定期保険は影響が小さい商品と言えます。

つまり、予定利率に対する影響が大きい商品は
・養老保険
・終身保険
・年金保険 などが挙げられます。

予定利率の推移

しかし、予定利率も年々下がっていて、現在では約0.25%まで下がっています。(2017年以降)
ご参考として、過去の予定利率の推移をまとめましたのでご確認ください。

西暦(和暦) 予定利率
1976年(昭和51年) 5.5%
1985年(昭和60年) 6.0%
1990年(平成2年) 5.5%
1993年(平成5年) 3.75%|4.75%
1998年(平成10年) 2.0%
2000年(平成12年) 1.5%

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/siryou/kinyu/dai2/f-20030512_d2sir/03.pdf
金融庁 参考資料より

実例から生命保険の商品内容を見ていこう|実践編

これからは実際に販売されている商品を例に、主契約と特約に分けて、どんな商品なのかを一緒に見ていきましょう。

復習しておくと、こんな感じでしたね。
・主契約:木の幹となる部分で、保険種類の基本部分
・特約:木の枝葉となる部分で、主契約を保障内容を充実させるためのオプション

それでは実践編、行ってみましょう!

【明治安田生命保険】
・商品名:つみたてドル建終身
・正式名称
5年ごと配当付利率変動型積立終身保険(低解約返戻金型・指定通貨建)
・解説
コツは正式名称を切り分けることです。どんな終身保険かは以下の流れで掴んでいきます。
①5年ごと配当|②付|③利率変動型積立|④終身保険|⑤(低解約返戻金型・指定通貨建)
①5年ごとに配当が出る
②かつ
③定期的に利率が変わりながら積み立てを行う
④「終身保険」ということ
⑤カッコ書きに特徴がまとめられていて、低解約返戻金型というのは、通常の終身保険よりも解約返戻金が抑えられているタイプであるということです。また、指定通貨建というのは商品名の「ドル建」をさしています。カッコ書きの部分は営業マンから説明を受けないと分からないことかと思いますが、要約すると「解約金を抑え、ドル建てで運用する分割安な掛け金(保険料)で加入することができる終身保険」という意味です。

ここまで分かれば最高なんですが、流石に難しいと思います。しかし、①〜④まで切り分けをして、日本語の文章に置き直すだけでも分かりやすくなりませんか?

いろんな商品を見ることで理解が早くなります。

【オリックス生命保険】
商品名:ファインセーブ
正式名称:無配当解約払戻金抑制型定期保険
解説
今回は単語ごとに切り分けていきましょう。
①無配当|②解約払戻金抑制型|③定期保険
①全く配当がないタイプで
②解約金が抑えられている
③定期保険
この保険は、配当金や解約金を抑えたり、ゼロにした定期保険ということです。これに対して掛け金(保険料)がお得になっていることが予想できます。

まとめ

生命保険早分かり講座として、色々解説してきました。
今一度、復習していきましょう!

まとめるとポイントは5つになります。

・生命保険商品は主契約と特約に分かれている
・主契約は契約の基本部分(車で例えると車体そのもの)
・特約はオプション(車で例えると、カーナビ、サンルーフ、ホイールのデザインなど)
・予定利率は高ければ高いほど、コスパが良い
・実際の商品を見るときは正式名称を単語ごとに切り分けると分かりやすい

今回の知識は基本的かつ重要な情報ばかりまとめました。何度も見直して、これら基本を覚えて欲しいです。

特に、現在生命保険の見直しや新規加入を考えている方は、営業マンの提案されるがまま加入するのではなく、自分がどんな生命保険に加入したくて、何の提案を受けているのかを理解した状態で話を聞けるのがベストだと思います!

大切なのは学びを通じて生命保険の価値観である「保険観」を育むことです。これからも一緒に生命保険について一緒に勉強していきましょう。

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外資系の生命保険会社に総合職として務める30代会社員です。 「生命保険|読書|タイ旅行(主にひとり旅)|ブログ」が好きなアラサーサラリーマンです。 たまに転勤がありつつ、仕事に忙殺されながらも自由に発信できるブログが好きで生命保険ネタを中心に発信しています。 「中立の立場から役立つ情報」をモットーに書いています。