契約者?被保険者?何それ?これさえおさえとけばOK!|生命保険の登場人物

Pocket

生命保険って、どんな手続きをするにも、書類に名前を書く機会って多くないですか?(未加入の方は、多いと思っておいてください!)時には同じ名前を何箇所も、様々な書類に書くこともあります。そこで今回は、生命保険契約における登場人物について解説していきたいと思います。

この記事は、こんな方々向けに書きました。

・生命保険の基本知識を身に付けたい方
・生命保険の専門用語が分からない方

 

この記事を読むと、こんなメリットがあります。

生命保険の契約形態をパッと理解できるようになるので、
生命保険自体への理解スピードが早くなります!

私も新卒ペーペー時代、これをちゃんと理解してから保険契約について、すんなり頭に入るようになりました。

生命保険会社に内勤として10年以上勤める私が、保険会社の立場・営業マンの立場・客側の立場の中間としてフラットに解説していきたいと思います。

基本的な登場人物|契約者・被保険者・受取人

基本的に、この3者を覚えておけばOKです!なぜかというと、どんな手続きも、この3者以外に名前を書き込むケースはほとんどありません。一部未成年者が契約者になっている契約の場合などに、成年後見人などが記入することもありますが、大抵の営業マンはそんな特殊ケースで提案したりしませんのでご安心ください。

契約者「けいやくしゃ」

生命保険の申し込みをし、掛け金(保険料)の支払いを行う人のこと。契約上の一切の権限を持っているので、各種手続きも契約者がする必要があります。
各種手続きの例:名義変更、住所変更、口座変更など

被保険者「ひほけんしゃ」

生命保険の対象となる人のこと。被保険者が万が一の保険(死亡保険)であればお亡くなりになった時、また医療保険であれば、入院・手術の時に保険金や給付金が支払われる対象者のことです。

受取人「うけとりにん」

正式には、生命保険金(給付金)受取人と言います。
被保険者がお亡くなりなったりに、または入院などで生命保険の適用要件を満たした時にお金を受け取る人のこと。
ちなみに、お金の呼び方ですが、
・死亡保険:死亡保険金
・医療保険:入院に対しては入院給付金、手術に対しては手術給付金と呼びます

一般的な契約形態

生命保険は保険種類や、誰に対する保険かによって契約形態が異なります。そこで一般的な形を以下にまとめました。

解説 契約者 被保険者 受取人
死亡保険
(契約者=被保険者)
※これを業界用語で「被契同一」と言います
ご夫婦の場合の一般例。ご結婚すると、このような形で保険に加入される方は非常に多いですね。
夫に万が一があっても妻に保険金を残せるような契約形態となっています。
また、独身時代は受取人を親としていて、結婚後、受取人を妻に変更する手続きもよくあるパターンですので覚えておくと良いですよ!
死亡保険
(契約者≠被保険者)
例①:契約者 夫|被保険者 妻|受取人 夫
例②:契約者 親|被保険者 子|受取人 親
例③:契約者 祖父母|被保険者 孫|受取人 孫の親①は奥様への保険ですね。契約者が夫なのは、生活口座が夫名義のパターンが多いため、この形がポピュラーだったりします。②は親が子にかける保険で、学資保険などでよく見られる形です。③はおじいちゃんやおばあちゃんが、可愛い孫のために将来の備えをするためにかける保険としてよく見られます。また生前贈与の一環としてご契約される方もいらっしゃいます。
A B A
医療保険
(契約者=被保険者)
※基本医療保険は被保険者=受取人です!併せて覚えておきましょう!
自分が病気やケガで入院・手術をした時の備えをするための形態。 A A A
医療保険
(契約者≠被保険者)
例①:契約者 夫|被保険者 妻|受取人 妻
例②:契約者 親|被保険者 子|受取人 親(お子さんが未成年の場合)①は上記の死亡保険と同様に、生活口座の関係でこのパターンが多いですね。②はお子さんのケガなどを心配して親御さんが加入するパターンです。
A B B

この形を覚えていることで、生命保険の提案を受けている時など「一体誰のための保険で、何の提案なのか」を見失わずに話を聞くことができます。

保険の話って実態、実感のない話が続き、どこか自分ごとではないような気がしませんか?

そう考えているうちに「あれ?いま何でこの話聞いてたんだっけ」「今何の話してるんだっけ」意外とこんな感じになります。話を見失わないための「道しるべ」の1つだと思っておいてください。

ちなみに過去に新人営業マンとお客様のお宅に訪問した際、新人営業マンの話に全くついて行けていないお客様のハテナ顔は今でも忘れられません 笑。一生懸命フォローして、ご理解頂いた記憶があります 笑

この形態を覚えておくことで、こんなメリットがあります。

・ご自身の加入の保険形態を忘れない
・家庭環境の変化時に手続きもタイムリーに行える(自分で気がつく確率がグッと上がります)
例:改姓、家庭環境変化による受取人変更、自立による契約者変更(親→子)

生命保険は契約商品です!
いざという時、契約の状態や形態が非常に大切になります。形によっては保険金にかかってくる税金などが変わってくる可能性がありますので、気をつけてくださいね!

これも覚えておこう!指定代理請求人と法定相続人【中級者以上】

指定代理請求人

被保険者が高度障害保険金や給付金を自分で請求できない事情がある時に、代理で請求を行える人のこと。 例えば、事故や病気などで寝たきり状態となり、受取人である被保険者ご本人が意思表示できない場合などに、高度障害保険金や給付金を指定代理請求人からご請求いただけます。

高度障害保険金とは:高度障害状態になった時に支給される保険金のこと。高度障害状態とは以下の通り

・両眼の視力を全く永久に失ったもの
・言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
・中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
・両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
・両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
・1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
・1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの

https://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/life_insurance/life_insurance_q25.html


生命保険文化センターHPより

法定相続人

民法では、亡くなった人の財産を誰が相続するのか定めています。民法で定められた相続人を「法定相続人」と言います。
この「法定相続人」の数が、生命保険金を受け取る際の税金、つまり課税額の掲載に使われます。
いざ受け取る時に、非常に重要なものとなってきますので、

これを機に覚えておきましょう!


・法定相続人って誰のこと?
・自分の周りに法定相続人が何人いるか?



①法定相続人の対象者とは?

・常に法定相続人 配偶者
・第1順位 子供
・第2順位 両親
・第3順位 兄弟姉妹
法定

相続人は配偶者を除き、上記順番で優先順位がついていて、対象者がいない場合、第1→第2→第3と対象者が変わっていきます。
例えば、
結婚はしているが、子供はいないご家庭で、両親が健在の場合、法定相続人は「配偶者+両親で3名」となります。


②法定相続人と税金|生命保険金の非課税枠

死亡保険金は遺族の生活資金という大切な役目があり、一般的なお金とは一線を画する大切なお金として考えられています。そのため、生命保険金には「非課税枠」が設けられており、以下のように計算されます。


500万円 × 法定相続人の人数 = 非課税枠

 


③非課税枠計算の一例
死亡保険の契約形態
契約者 夫|被保険者 夫|受取人 妻
山田さんご一家:夫、妻、子供3人
両親健在
妻には兄が1人
のケース

(非課税額の計算)
500万円 × 法定相続人4名(配偶者+子供3人) = 非課税額 3000万円

まとめ

生命保険における登場人物の解説と契約形態の一般的事例、そして中級編として指定代理請求人と法定相続人についてお話しました。この記事で覚えておいて欲しいポイントを今一度まとめておきます!

ポイントは4つ。

①生命保険に出てくるメインキャラクターは「契約者」「被保険者」「受取人」の3者
②契約形態、上記3者が誰かによって将来の受け取り時にかかってくる税金も異なるので、まずはご自身の契約を把握しておくこと
③可能であれば指定代理請求人と法定相続人についても知っておくべし
④生命保険金には特別に「非課税枠」があり、税金がかかりにく仕組みがある

生命保険はとっつきにく存在で、普段はあってもなくてもどっちでもいい存在かもしれません。でも生命保険があることで、いざという時に暮らしが守られたり、老後に備えられたりと生活に対する幅広い備えに対応することができます!
「将来加入しなきゃな〜」とか、「入ってはいるけどよく分からない」という方は、上記を参考に生命保険について詳しくなってもらえると嬉しいです。

Pocket

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

外資系の生命保険会社に総合職として務める30代会社員です。 「生命保険|読書|タイ旅行(主にひとり旅)|ブログ」が好きなアラサーサラリーマンです。 たまに転勤がありつつ、仕事に忙殺されながらも自由に発信できるブログが好きで生命保険ネタを中心に発信しています。 「中立の立場から役立つ情報」をモットーに書いています。