Last Updated on 2022-03-26 by ねおまさ

こういった疑問に答えていきます。
- 生保(生命保険)総合職として就職する4つのデメリット
- いつか自分も生命保険営業をするかもしれない
- 全国転勤で友人と疎遠になるリスク
- ステータスとしては微妙
- 変わらぬ企業体質から削がれるやりがい
- 生命保険会社の総合職として新卒から10年以上勤務
- 営業部門と事務部門の両方を経験
- 生命保険協会認定ファイナンシャルプランナーの資格保持
今回は「生保総合職のデメリット」を解説します。
就職や転職を考えている方も、業界へのネガティブイメージや周囲からの反対があると、「なんとなく」不安だった部分が浮き彫りになるのではないでしょうか。
実は入社前の私がそうでした。
入社して友人に保険を営業しなければいけないのか、どこで勤務することになるのか、その他にも解決しようがない不安は尽きませんでした。
なぜなら情報がなかったからです。当時できることと言えば、にちゃんねるの掲示板を見ることくらいでした。
そこで今回は、生保総合職を就職・転職のターゲットにしている方向けに、入社後のデメリット面を解説します。
本記事を読むことで、多くの方が感じている部分について実情を知ることができます。
2分で読めますので、最後まで目を通してみてください。現役社員の生の情報をお届けします。
それでは早速いきましょう。
目次
生保総合職として就職する4つのデメリット
私が生保業界への就職を通じて感じた不安やデメリットは、以下の通りです。
- 親や友人に生命保険を売らなければいけないのか
- 全国転勤のため、どこで働くか分からない
- 社会的ステータスとしては微妙
- 旧態依然とした変わらない企業体質
これら4つは、どこかで解決することはなく、働いている間ずっと付きまとうデメリットになります。
生保業界を検討しているあなたには、これらのデメリットと向き合いながら勤務することを知っておいてほしいと思います。

後悔して欲しくないので、少し厳しめの表現で書いています。
いつか自分も生命保険営業をするかもしれないという不安
会社によって対応は色々ですが、総合職でも生命保険の営業をすることはあります。
主にこの2つです。
- 教育の一環として、営業実習を実施【親類友人や飛び込み営業など】
- 営業現場に配属し、営業社員の管理や同行営業を行う、所属先の目標値に足りない時は営業して自ら数字を作ることも
会社によっては、保険の営業を研修カリキュラムに組み込んでいます。
ちなみに私が入社した当時は、担当地域を与えられ、飛び込み営業を経験しましたので、会社によっては時期によって方針や内容も異なる場合もあります。
生命保険営業は数ある仕事の中でも辛い部類に入ります。
私の社会人人生の半分は営業現場で仕事だったので色んな営業社員を見てきました。
そんな経験を自分もすることがある可能性があると考えるとすごく不安になった覚えがあります。
また、営業現場に配属されて営業することもあります。
業務自体は営業社員の業績や勤務状況の管理がメインの仕事になりますが、月の目標が足りないと営業社員と同行して何とか数字を達成したり、本当に厳しい時は、自分一人でお客様にアポを取り営業に行ったこともあります。
しかし、どの会社も1回経験させておけばOKという考えが多いようなので、ずっと続くわけではありません。
私の会社だと営業期間は3ヶ月ほどです。また営業現場に着任となっても、業務のほとんどが管理的な要素ですし、2~3年ペースで異動となります。
ちなみに営業研修は、普段から付き合いが広く友人を大切にしている方であれば、そこまで苦痛では無かったという声が同僚の意見でした。

生命保険の営業を絶対したくないという方は、必ず入社前に情報収集したうえで、判断してください。
情報収集も簡単にできますのでネットで色々調べてみてください。
全国転勤で友人と疎遠になるリスク
関東出身の私は入社後に、札幌で1年半⇒名古屋で5年⇒現在東京と全国転勤を経験してきました。
その経験から分かったのは、全国転勤を経験すると、学生時代の友人と疎遠になり、遊び相手が減る可能性があるということです。
なぜかというと、移動にも時間が掛かるため、お盆と正月くらいしか地元には帰りません。
最初は帰省時に友人たちと飲み行ったりもしますが、次第に結婚して家庭を持つと、お盆や正月だと色々あって予定が合わず、会う機会が激減します。
地元にいれば他の日程で予定を合わせて遊べますが、遠方だと予定を聞く連絡すらなくなるので、友人付き合いは疎遠になっていきがちです。

ステータスとしては微妙
就職が決まった報告や、飲み会・合コンで保険会社に勤めていると話をすると、非常に微妙なリアクションをされることが時々あります。
- 保険ですか?大変そうな業界ですよね・・・。
- 俺は保険入ってるから大丈夫だよ(勧誘しないでねというメッセージ)。
聞いてもないのに言われたことがあります。
生命保険業界のネガティブイメージが先行しているからだと思います。
年収も高く、福利厚生も充実した生保総合職ですが、社会的なステータスとしては微妙です。
周囲からの評価よりも、待遇や収入を優先される方であれば問題ありません。
変わらぬ企業体質から削がれるやりがい
生命保険業界は、いざという時に経済的に困るお客様を助けられる素晴らしい仕事です。
しかし、働いていてやる気を削がれる出来事が2つあります。
- 尽きることないコンプライアンス違反
- 面倒な社内政治、変わらない企業文化
まず、生命保険会社では毎月何かしらコンプライアンス違反が起きています。
- 保険金未払い問題
- オレオレ詐欺
- 金銭詐取
ニュースになった事件も少なくありません。
当然、本社勤務の総合職たちが調査をしたり、再発防止に向けたルール変更など対応しますが、コンプライアンス違反がゼロだった月はありません。
また、担当業務で課題に感じたり、改善を見つけても中々変えられません。
改善案を通すのに、課長⇒部長⇒役員と承認プロセスが多く、打ち合わせの度に修正が入り、変化のスピードが本当に遅い業界だと思います。
縦割りの組織風土な一面もあり、風通しの悪さを感じることもたまにあります。
そんなことがあると、やる気が無くなる時期がきます。
しかし、自分の仕事がお客様や現場で働く社員から感謝の言葉を貰うことでやりがいを思い出すことで継続することができました。
私だけかもしれませんが、上司や役員の声掛けでモチベーションが上がることはありません(笑)。
まとめ:デメリットと上手に付き合いながら働こう
今回は「生保総合職のデメリット」というテーマで解説してみました。
最後に今までの流れをまとめます。
デメリットは4つでした。
デメリット | デメリットがあっても向いている人 |
いつか自分も生命保険営業をするかもという不安 | 1回経験すれば終わり、ずっと続くわけではないと割り切れるならOK |
全国転勤で友人と疎遠になるリスク | 離れていても連絡をマメに取る。現地での生活を楽しめればOK |
社会的ステータスは微妙 | 周囲の評価より、自分の待遇や収入の安定が優先という方であればOK |
変わらぬ企業体質に対するモチベーションダウン | 現場やお客さんの感謝の声に耳を傾けられる方ならOK、やりがいはキープできます |
今回はデメリットにフォーカスした話なので、暗い表現もあったかと思いますが、私自身は楽しく働きながら満足した生活ができています。
そのコツはデメリットをしっかり認識し、共存しながら働くことだと思っています。
だからこそ、あなたにも生保総合職のデメリットを理解したうえで将来を検討していただけると嬉しいです。
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